PROJECT

盛岡市内の事業所がチャレンジするプロジェクト

2020.01.29

【セミナーレポート1】おさえておきたい採用プロモーションの考え方

2019年夏、盛岡市内の企業の採用担当者が集まり、これからの新卒採用活動のポイントを学ぶ「採用戦略ブラッシュアップ講座」を実施しました。今回は、そのなかで解説された「採用戦略の見直しを考える際に役立つポイント」を、2回にわたってセミナーレポートとしてご紹介します。

 

[CONTENTS]

レポート1: 「おさえておきたい採用プロモーションの考え方」

レポート2: 「おさえておきたい選考のポイント」 に進む

 


 

 

まずは、大学生の採用活動を、あらためて「学生の立場」で考えてみましょう。
近年、ブログやSNS・ダイレクトメールなど、企業の情報発信手段が多様化し、発信自体も手軽にできるようになりました。
しかしながら、その受け手となる学生は、企業から届く大量の情報を処理しきれずにいます。
例えば、1日30通以上も知らない企業からメールが届けば、そのほとんどを「スルー」せざるを得ない…というわけです。

それは、まるで「宛名のないラブレターを空中からばらまいている」ような状態。

あなたの会社は、そんな状況になっていませんか?今一度、自社の採用活動を振り返ってみましょう。

 

 

|| 採用プロモーションを強化する2つの道 ||

「就職サイトに載せていれば誰かしらのエントリーがある」…そんな時代はもう終わりました。
これからはターゲットとなる就活生に”スルーされない”採用プロモーション活動を考えることが重要になってきます。今回は、「求人媒体に載せるメッセージを魅力的にする方法」と「直接学生にアプローチをする方法」にわけて考えます。

|| そもそも、採用における自社の魅力とは ||

 

魅力と感じるかは、受け手が決めるもの (魅力と思っているものが魅力でない事が多い)
まず「御社の魅力は?」と聞くと、どの企業も応えることが出来ますが、それは届けたい学生にとって本当に魅力的に感じられる内容でしょうか。魅力に感じるのは受け手である学生ですので、私たち採用担当者は、「会社のどの部分を光らせれば魅力的に映るのか」を、もう一度考え直す必要があります。

 

魅力は多角的に探してみる (意外なところに魅力はある)
いったんゼロベースで会社の「特徴」を洗い出してみましょう。例えば「事業」「会社」「人」というカテゴリーで特徴的な部分を挙げてみます。採用担当者1人でではなく、この作業はできるだけ複数人で取り掛かるのがオススメです。採用部門のスタッフだけではなく、実際に現場で活躍している社員や、各部門の責任者、あるいは入社してまもない若手社員など、いろいろな視点が加わることで、今まで気付かなかった自社の特徴を並べることが出来るはずです。

 

 

魅力は深掘りして探してみる (表層的なところに魅力はない)
もう1つおさえておきたいのは、「魅力は表面的なところにはない可能性もある」ということです。洗い出した特徴は、なぜ存在するのか?「なぜ」を問うてみることで、会社のこだわりや、大切にしている想いに行き着きます。魅力は氷山の下、海面奥底に沈んでいることが多いのです。

「なぜ?」を繰り返すことで、会社の魅力の核心が見えてきます。そして、その核心こそが学生のこころに響く魅力になる得ることを忘れてはいけません。

 

 

||  求人メッセージを魅力的にする方法 ||

 

魅力を心に響く言葉に変換する
社内で出てきた「特徴」を、魅力的な言葉に変える方法として代表的なのが「ベネフィット転換」です。ベネフィットとは、受け手が感じる「価値」のこと。会社の特徴としての「事実」を、受け手にとって「価値」が感じられるような表現にすることをベネフィット転換といいます。例えば、採用コンサルティングを手がける会社の場合、「わが社は300社の採用事例を研究している」という特徴は受け手は価値を感じにくいですが、「わが社は300社の採用事例を研究しているので、どの会社に行くよりも専門性を磨くことが出来る」と伝えることで、本人にとっての「価値」を表現することができます。

採用活動をおこなう多くの企業で「一見魅力を伝えているようで、実は特徴だけ伝えている」というケースが多いように見受けられるので、この「ベネフィット転換」はオススメの方法です。

※注意:受け手にとっての価値は、一人ひとりの学生によって異なりますので、ターゲットとなる学生がどのような点に価値を感じるのかを考えることも大切です。

 

魅力に説得力を持たせる
自社の魅力を伝える際に、一緒に添えたい情報が「エピソード」や「数値・データ」です。

先ほどの採用コンサルティングの会社を例にとると、「当社の採用セミナーは、多くの企業から評価をいただいています」と伝えるよりも、「延べ2,000社を超える企業から高い評価を得ています」と伝えることで、説得力が増し記憶にも定着しやすくなります。それだけ、数値やエピソードの具体的なシーンは、覚えてもらいやすいのです。

 

 

|| 直接学生にメッセージを届ける方法を考える(求人チラシの作成) ||

求人媒体を使った採用プロモーション(顔の見えない相手に対するアプローチ)よりも、自分たちの欲しい人材に向けて直接情報を届けたいものです。学生本人に直接情報を届ける方法はさまざまですが、インターネットやメールなどの目に届く情報よりも、チラシ(フライヤー)という「手に取ってもらう」情報の方が差別化され、効果が高いという側面もあります。合同説明会や学内セミナーで、思わず学生が手に取ってしまうようなチラシを用意してみるのもオススメです。

|| まとめ ||

採用プロモーションの見直しは、受け手となる学生=自社が求める人材をとことんイメージし、その学生が「どんなことに興味を持つか」や「価値を感じるか」を持つかを掘り下げて考えることも大切です。そのうえで、自社のどんな魅力を・どのように伝えるのかを整理していくと、より効果的なプロモーションを組み立てることができます。

また、自社の魅力の掘り下げや学生へのアプローチ方法の検討は、社内のさまざまな視点が加わることで、より厚みのあるものにブラッシュアップすることができるはずです。採用担当者を中心としつつ、社内全体を巻き込みながら取り組んでいきましょう。

 


続いて、レポート2「おさえておきたい選考のポイント」もチェック!

 

この研修レポートは、盛岡市若者等地元定着強化事業の一環で実施した「採用戦略ブラッシュアップセミナー」の内容を一部抜粋してご紹介するものです(実施期間:2019年6月~8月)。

※掲載内容および画像の無断転載はご遠慮ください

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