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盛岡市内の事業所がチャレンジするプロジェクト

2020.01.29

【セミナーレポート2】おさえておきたい選考のポイント

採用戦略ブラッシュアップ講座2019のセミナーレポート第2弾「おさえておきたい選考のポイント」をご紹介します。

 

[CONTENTS]

レポート1: 「おさえておきたい採用プロモーションの考え方」 はこちらからご覧ください

レポート2: 「おさえておきたい選考のポイント」

 


 

「選考を終え内定を出してホッとしていたが、結局辞退されてしまい採用できなかった」という企業の話をよく耳にします。現在の売り手市場の採用環境では「10人内定を出せば、7人が辞退する」と言われるほど、最終的な入社につながる採用は難しくなっています。

採用担当者にとって学生の内定辞退は、(一定数は仕方がないと考えていたとしても)できるだけ避けたいというのが本音でしょう。

内定辞退が起こってしまう主な要因として「コミュニケーション不足」と「学生の納得感(が得られなかった)」ということが挙げられます。そしてこれらは、選考期間中の企業の接し方によっても左右されます。選考中に「あれ?思っていたのと違う…」「○○○の時の対応が嫌だと感じた」とった違和感や不信感を感じることは、内定辞退につながる大きな理由になります。

欲しい人材が最終的に入社に至るかどうかは、いかに選考期間中に学生のマインドシェア(こころの占有率)を高められるかが鍵となります。

ここでは、採用担当者がおさえておきたい選考のポイントについて、「欲しい人材を見抜くための準備」と「選考中にできる学生の志望度のあげ方」についてご紹介します。

 

 

|| 欲しい人材の見抜き方 ||

欲しい人材の3大見極めポイント
まず、自分たちが欲しい人材をきちんと判断するためにも、「どんな人物を求めているのか(採用基準)」を言語化しておく必要があります。言語化するときには、「スキル」「マインド・姿勢」「価値観」の3の観点で整理してみましょう。これらの3つ【下図】は、下にいけばいくほど変わりにくく、後天的に身につけづらいといわれています。

 

選考中には「価値観はフィットしそうか」をつかむことが大切
採用基準に挙げた3つのうち、最も選考中につかんでおくべきなのが「価値観」です。学生自身が何を大切にしているのか、選考中の「対話」を通して深く掘り下げながら確認していきましょう。学生の価値観と会社の価値観が合致している場合、内定辞退や入社後の早期離職の可能性をぐっと減らすことができます。また、学生の価値観まで掘り下げて対話する面接官は、学生の心を握りやすいといえます。

注意したいのは、その人の価値観を「良い・悪い」と判断することではなく、「自社に合う・合わない」という視点で判断するということです。そして採用担当者だけでなく、選考に携わる全ての社員がこれを理解していることが大切です。

 

 

|| 欲しい人材の志望度のあげ方 ||

選考中の志望度の上げ方は大きく2つあります。

1つは企業の魅力をきちんと伝えること、そしてもう1つは、学生に「自分のことをよく理解してくれている会社だ」と思ってもらうことです。

どのような対応が学生の志望度アップにつながるのか、実際に採用活動を経て内定を得た学生の声をご紹介します。

 

志望度アップにつながる企業の対応(学生の声から):

ジョブカフェいわてが実施した学生を対象とする「就職活動に関するアンケート調査(2018年12月実施)」によると、次のような企業の対応が、学生の志望度アップにつながっていることがわかります。

 

 

志望度アップにつながる対話のポイント:

面接や面談の時間の中で、まずは企業側が本音で話しオープンな姿勢で対話することが大切です。学生の意思を決めさせるのではなく、意思決定を支援するスタンスで関わることも重要といえます。
選考中は、「学生が、何を軸に会社を選び、何に悩み、どんな情報が足りていないのか」ということを、対話を通じて学生に寄り添いながら必要なサポートをするようにしましょう。
この段階で中途半端な意思決定になってしまうと、学生・企業双方にとって不幸な選択となってしまうことを忘れてはいけません。選考は「評価」をするだけでなく、キャリアを支援するというスタンスを持って臨みましょう。

 

[参考] 志望度が上がる・下がる面接とは

面接の場は、決定権のある人物と学生との正式な対話の場です。学生の応募意欲を高めることはもちろん、反対に印象を悪くすることもできる非常に重要な場面です。企業側も学生に「見られている」ということを意識して、あらためて自社の面接場面を振り返ってみましょう。

 

 

|| まとめ ||

ここまで、新卒採用におけるプロモーション進め方のポイントから、選考時の関わり方のポイントをご紹介しました。売り手市場が続く現在、自社のこれからを担う人材の確保は簡単なことではありません。また、どの企業でも通用するような1つのスタイルがあるわけでもありません。

これからの採用活動では、自社の特徴や採用したいターゲットにとことん寄り添った「自社ならでは」の採用戦略をつくりあげることが重要となります。今回紹介したポイントをおさえながら、貴社にあった採用戦略の見直しをすすめていきましょう。

 


この研修レポートは、盛岡市若者等地元定着強化事業の一環で実施した「採用戦略ブラッシュアップセミナー」の内容を一部抜粋してご紹介するものです(実施期間:2019年6月~8月)。

掲載しているアンケートの結果の詳細は、ジョブカフェいわてにお問合わせください(TEL:019-621-1171)。

※掲載内容および画像の無断転載はご遠慮ください

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